「LSDF 020」展
本展では、百島の古民家を改修した施設「乙1731-GOEMON HOUSE」の大広間を実際に戦地で使用された約3トンの薬莢が埋め尽くす。そして鉄のスクラップを再利用して制作された大砲のオブジェ「Liberty C2H2」、旧ソ連製のAK-47と米国製のAR-15を模した鋳物のマシンガンを展示。昭和時代の日本家屋に人間を殺傷してきた本物の「薬莢」と「兵器」をモチーフとした作品が同居することで、榎の「Life Self Defense Force(自分の生活は自分で守る)」という信念が顕現している。
会 期:2020年10月31日(土)〜 終了未定
開館日:土・日・月
時 間:10時〜17時(完全予約制、入場は閉館30分前まで)
榎忠
1944年香川県善通寺市生まれ。60年代後半から関西を中心に活動。前衛グループ「JAPAN KOBE ZERO」での活動(1970~76年)を経た後、街中での会場探しからはじめ、自ら展覧会全体を作り上げてきた。そして型破りなパフォーマンスを発表していく中、榎は1970年代末に小型大砲を制作したことを機に「兵器」によるアートの作品を手がけはじめる。銃や大砲などを扱った作品、金属の廃材に新しい生命を吹き込んだ作品など、独自の世界を展開。 美術館やギャラリーに限ることなく、現在も神戸を拠点に活動を続けている。