ス・ドホ 、西野達、柳幸典 展

2018年度に作品を公開することを目的とした、アーティスト・イン・レジデンスです。アーティストは尾道や百島の視察をし、自ら展示サイトを選び、実現したい作品のプランニングを行ないます。2018年度の作品完成に向けて、大型作品で知られる作家達から、どのようなプランが実現していくのか、今年度はそのアイデアの展示です。アーティスト達のユニークな発想にご期待下さい。また、柳とチームART BASEによる空き家再生プロジェクト「百島銭湯・五右衛門風呂の家」などの島内で展開するプロジェクトの構想の一端もご覧いただくことができます。

会期:
2015年10月3日〜11月29日(火・水休館)
開館時間:
10:00〜17:00
会場:
ART BASE 百島、/広島県尾道市 離島「百島」
観覧料:
700円(共通券・日章館の作品は別途100円硬貨が必要です。)
助成:
平成27年度文化芸術による地域活性化・国際発信推進事業、公益財団法人 福武財団
協賛:
株式会社メディカ・ライングループ
アーティスト:
ス・ドホ/Do Ho Suh、西野達/Tatzu Nishi、柳幸典/Yukinori Yanagi
※関連事業として、尾道にある県営上屋3号での展示も公開しています。3号を観覧いただくためには、3日前までの予約が必要となります。(入場:500円)

アーティスト/Artist

左:《Karma》© Do Ho Suh、
右:《Seoul Home/Seoul Home/Kanazawa Home/Beijing Home》© Do Ho Suh

ス・ドホ/Do Ho Suh

国際的にも有名な韓国人アーティスト。サイト・スペシフィックなインスタレーションと繊細で精巧な作品は、アイデンティティーの境界線と、物質的かつ比喩的なスケールと空間に対する一般的な観念に疑問を投げかける。1962年ソウル生まれ。1991年にアメリカへ渡り、イェール大学大学院では彫刻を専攻。ニューヨーク近代美術館、グッゲンハイム美術館、ホイットニー美術館(ニューヨーク)、テートモダン(ロンドン)など主要な美術館で展覧会をする。2001年には第49回ヴェネツィア・ビエンナーレ韓国代表、2010年には第13回ヴェネツィア国際建築ビエンナーレとリバプール・ビエンナーレに参加。

左:《Café in the sky - Moon Rider 》© Tatsurou Bashi、
右:《The Merlion Hotel 》 Photo: Yusuke Hattori

西野達/Tatzu Nishi

有名な建造物や公衆トイレなどを囲み、実際に宿泊スペースをあたかも元々そこにあったかのような、大掛かりなインスタレーション作品で世界的に有名。パブリックな空間に「プライベート空間」を作り出す。1960年名古屋生まれ。1989年にドイツへ渡り、ミュンスター美術アカデミーへ入学。以後、ドイツを拠点に活動する。主なプロジェクトに、2006年「天上のシェリー」メゾンエルメス(東京)、2011年「ザ・マーライオン・ホテル」シンガポール・ビエンナーレ(シンガポール)、2012年「ディスカバリング・コロンブス」ニューヨーク(アメリカ)など。

柳幸典/Yukinori Yanagi

国家や美術のシステムの外で移動を切り口にした作品で知られ、海外の国際展に多数招待をされる。1959年福岡生まれ。1990年イェール大学大学院で彫刻を専攻。1993年ヴェネツィア・ビエンナーレのアペルト部門で受賞。ニューヨーク近代美術館、ホイットニー美術館(ニューヨーク)、テートモダン(ロンドン)など主要な美術館で展覧会をする。1995年より離島の近代化産業遺産のアートによる再生プロジェクトを着想、2008年「犬島精錬所美術館」を完成。瀬戸内海の離島をフィールドに新たな表現の地平を探求するプロジェクトを展開。