「LSDF」展
榎忠
1944年香川県善通寺市生まれ。60年代後半から関西を中心に活動。前衛グループ「JAPAN KOBE ZERO」での活動(1970~76年)を経た後、街中での会場探しからはじめ、自ら展覧会全体を作り上げることを行ってきた。型破りなパフォーマンスや、銃や大砲などを扱った作品、金属の廃材に新しい生命を吹き込んだ作品など、独自の世界を展開。 美術館やギャラリーに限ることなく、現在も神戸を拠点に活動を続けている。
榎は1970年代末に小型大砲を制作したことを機に「兵器」によるアートの作品を手がけはじめた。本展では、鋳鉄のマシンガン・旧ソ連製のAK-47と米国製のAR-15、そして廃鉄を再利用し制作された巨大大砲「Liberty」を展示。兵器や武器が人の心を惹きつける感覚から、人間の不条理な面を照らし出す。